国際資格ガイド
NOCN(エヌ・オー・シー・エヌ)は、英国で教育・職業訓練の資格を認定している非営利の資格認定機関です。Global Teachers School(GTS)で取得できる教育者資格「NOCN Level 3 Award in Education and Training」も、NOCNが認定する英国の資格です。
このページでは、NOCNがどのような機関なのか、そしてNOCN認定の資格がなぜ国を越えて評価されるのかを、英国政府とNOCNの公開情報をもとに解説します。
最終更新日:2026年10月15日
このページのポイント
NOCNは、英国で教育・職業訓練の資格を開発し、認定している資格認定機関(Awarding Organisation)です。ルーツは、1980年代初めに英国で始まった「Open College Network」という、大人が学び直した成果を単位として認める取り組みにあります。
現在はNOCN Groupとして、資格の認定に加え、職業訓練制度(アプレンティスシップ)の修了評価や技能証明などを手がけ、英国内だけでなく海外でも人材育成に取り組んでいます。
| 名称 | NOCN Group(NOCN) |
|---|---|
| 組織の種類 | 英国の登録チャリティ(非営利団体) Charity No. 1079785/Company No. 3829217 |
| 主な事業 | 資格の認定、アプレンティスシップの修了評価、認定コース、技能証明カード・試験、オンライン短期講座 |
| 主な分野 | 生活・就労準備、建設、エンジニアリング・製造・グリーン経済、医療・福祉、教育・マネジメント |
| 海外での活動 | アフリカ、ASEAN、ヨーロッパ、湾岸諸国、南アジアなど(インドにNOCN India Skills Foundationを設置) |
| 認証・受賞 | Investors in People Gold、The Sunday Times Best Places to Work 2024 など |
出典:NOCN公式サイト(About NOCN)
「私たちは、世界中で人々のスキルを高め、一人ひとりが可能性を発揮し、組織が成長できるようにするために存在します。それによって、生産性、持続可能性、社会的な流動性、そしてインクルーシブ(誰も取り残さない社会)の実現を目指します。」
“We exist to advance skills globally to enable people to reach their potential and organisations to thrive for improved productivity, sustainability, social mobility, and inclusivity.”
― NOCN Groupのミッション(公式サイトより)
「英国の資格が、日本や他の国でも役に立つの?」という疑問に答えるために、
NOCN認定資格の強みを5つに整理しました。
理由01
NOCNが認定する教育・訓練分野の資格は、英国政府の資格・試験規制機関であるOfqual(Office of Qualifications and Examinations Regulation)の規制対象です。Ofqualは、資格を発行する機関が定められた基準を満たしているかを監督しています。
民間のスクールが独自に発行する修了証とは異なり、公的な仕組みのもとで品質が管理されている資格です。
理由02
英国(イングランド・ウェールズ・北アイルランド)では、資格の難しさを「エントリーレベル」から「レベル8」までの段階で区分しています。
GTSで取得できる「Level 3 Award in Education and Training」はレベル3。英国政府の資格レベル一覧では、A levelや国際バカロレア(IB)ディプロマと同じ区分に入っています。海外の学校や企業にも「英国の公的なレベル3の教育資格」と一言で説明できます。
※同じレベル区分であることは、学習内容が同じという意味ではありません。
理由03
Ofqualの規制を受けた資格には固有の資格番号があり、英国の公式登録簿「Register of Regulated Qualifications」で公開されています。
Level 3 Award in Education and Trainingの資格番号は601/0619/0。採用担当者が海外にいても、番号から資格名・レベル・認定機関を確かめられます。
理由04
Award in Education and Trainingは、英国の継続教育(Further Education)や職業訓練、企業研修などで教える仕事に就くための入門資格です。NOCNでは2013年から提供されており、NOCN以外の複数の資格認定機関も同じ名称の資格を提供しています。
英国の教育・訓練の現場で「教えるための基礎を体系的に学んだ人」であることを示す、共通言語のような資格といえます。
理由05
GTSのコースでは、授業も課題も英語で行い、レポートとマイクロティーチング(模擬授業)で評価を受けます。資格そのものが「英語で教育理論を理解し、英語で授業を組み立てられる」ことの証明になり、インターナショナルスクールや海外の教育現場で求められる力に直結します。
「国際的に有効」の正しい意味
NOCNの資格は、どの国でもそのまま教員になれる「世界共通の教員免許」ではありません。教員として採用される条件は国や学校ごとに異なり、日本の公立学校で教えるには日本の教員免許が必要です。
そのうえでNOCN資格の強みは、次の3点がそろっていることです。
このため、どの国の採用担当者に対しても「何を学び、どのレベルに達したか」を客観的に示せます。
GTSでは、日本にいながら完全オンライン・英語でNOCNの教育資格を取得できます。プログラムは英国のオンライン教育機関Nisai(ニサイ)が提供しており、Nisai Groupは2018年にNOCNと戦略的パートナーシップを結んでいます。入門となるLevel 3と、その先の上位資格の2段階です。
教育・訓練の現場で働くための入門として設計された資格です(原文:“designed to provide an introduction to working in the education and training sector”)。教育者の役割と責任、インクルーシブ(一人ひとりに配慮した)な教え方、学習の評価について学びます。
| 資格名 | NOCN Level 3 Award in Education and Training |
|---|---|
| 資格番号 | 601/0619/0 |
| レベル | レベル3(英国の資格レベル) |
| 規制機関 | Ofqual(英国の資格・試験規制機関) |
| 総学習時間(TQT) | 120時間 |
| 単位(クレジット) | 12 |
| UCASタリフポイント | 8 英国の大学出願で、取得資格を点数化するしくみ |
| 受講できる年齢 | 19歳以上 |
出典:NOCN公式サイト(NOCN Level 3 Award in Education and Training)
| ユニット | 学ぶ内容 | NOCNのユニット | GTSでの評価方法 |
|---|---|---|---|
| Unit 1 | 教育と訓練における役割、責任、関係を理解する | Understanding roles, responsibilities and relationships in education and training H/505/0053・3クレジット |
レポート(約1,000字) |
| Unit 2 | インクルーシブな教育と学習のアプローチを理解し、実践する | Understanding and using inclusive teaching and learning approaches in education and training D/505/0052・6クレジット |
レポート(約750字)+マイクロティーチング(1時間) |
| Unit 3 | 教育と訓練における評価を理解する | Understanding assessment in education and training R/505/0050・3クレジット |
ケーススタディ3件+レポート(約800字・約600字) |
※評価方法はGTSのコース内容にもとづきます。
| 取得資格 | NOCN Level 3 Award in Education and Training |
|---|---|
| 学習期間 | 最短4ヶ月 |
| 学び方 | 2週間に1回のオンラインライブ授業(平日夜・英語)+自主学習 授業は録画配信あり |
| 英語要件 |
|
英国NOCN認定の教育資格を取得できる
Level 3を修了した方が進む上位コース「国際教育者ライセンス取得コース」で取得できる資格です。教育理論、カリキュラムと授業の設計、特別な教育的ニーズ(SEN)への対応、教育テクノロジー、アクションリサーチなど9つのユニットを学び、授業観察を含む評価を受けます。
| 取得資格 | NOCN Diploma in Teaching and Learning |
|---|---|
| 学習期間 | 最短1年間 |
| 学び方 | 週1回のオンラインライブ授業(英語)+自主学習・授業観察 |
| 受講条件 |
|
世界基準の教育者として認定される
NOCNの教育資格は、学校の教員に限らず「人に教える・育てる」仕事全般で専門性を示す資格として活用できます。GTSでは、修了後の活躍の場として次のようなキャリアを想定しています。
想定地域:英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、中東・アジア(UAE、シンガポール、香港など)
※採用条件は国・募集機関によって異なります。資格に加えて、指導経験や英語力、その国で働くための就労資格などが求められる場合があります。
日本の小・中・高等学校で教員として働くには、日本の教員免許が必要です。NOCN資格は、教員免許とは別の「英国の教育・訓練分野の資格」として、インターナショナルスクールや民間の教育、企業研修、海外の教育現場などで活かすものです。すでに教員免許をお持ちの方は、国内の免許に「英語で教える力」と「国際的な指導理論」を上乗せする形で活用できます。
授業・課題ともに英語のため、Level 3のコースはCEFR B1以上(英検2級程度)が目安です。まだ届かない場合は、英語力育成コースで英語力を高めてから資格取得に進めます。
Level 3は教育・訓練の現場で教えるための入門資格です。より専門的なポジションを目指す場合は、上位のDiplomaへ進むことで、カリキュラム開発やアクションリサーチなどの専門性を身につけられます。
STEP01
オンラインで、目指すキャリアや現在の英語力をうかがい、GTSのカリキュラムをご案内します。
STEP02
入学をご希望の場合は、英語力測定テスト(検定料11,000円・税込)を受け、CEFRレベルを確認します。
STEP03
テスト結果をもとに、Level 3のコースから始めるか、英語力育成コースから始めるかをご提案します。
STEP04
ライブ授業と自主学習で学びます。授業は録画でも確認できるため、仕事と両立できます。
STEP05
課題やマイクロティーチングの評価で基準を満たすと、GTS修了証明書とNOCNの資格証明書が発行されます。
代わりにはなりません。日本の小・中・高等学校の教員として働くには、日本の教員免許が必要です。NOCNの資格は英国の教育・訓練分野の資格で、インターナショナルスクールや民間の教育機関、企業研修、海外の教育現場などで、教える力と英語での専門性を示す資格として活用します。
英国の資格・試験規制機関Ofqualが公開している公式登録簿(Register of Regulated Qualifications)で、資格番号から確認できます。GTSで取得できるNOCN Level 3 Award in Education and Trainingの資格番号は601/0619/0です。
GTSの教育スキル専門能力開発コース(Level 3)は、CEFR B1以上(B2推奨)が目安です。英検2級、IELTS 4.0、ケンブリッジ英検140以上が目安になります。B1に届かない場合は、英語力育成コースから始められます。受講前のアセスメントテストで英語力を確認し、合ったコースをご提案します。
できます。GTSのLevel 3コースは、2週間に1回のオンラインライブ授業(平日夜)と自主学習の組み合わせで、最短4ヶ月で修了を目指します。授業は録画が配信されるため、週末にまとめて学習することもできます。
GTSで取得できるNOCNの資格に有効期限はありません。一度取得すれば、その後も資格として示すことができます。
GTSでは、Level 3を修了した方が進む上位コースとして、国際教育者ライセンス取得コース(NOCN Diploma in Teaching and Learning)を用意しています。教育理論やカリキュラム開発、アクションリサーチなど、より専門的な内容を学べます。