- 資格・研修
- 2026.10.31
英語教員のリスキリングは何から?学び直す5つの方法と行動プラン
本ページでは以下のことがわかります。
英語教員のリスキリングは、英語で授業を進める力と5つの領域の指導を中心に、1つずつ学び直すのが近道です。教え方を英語で学べば、英語力と指導力を同時に伸ばせます。・英語教員に学び直しが求められる理由と、学習指導要領・調査で分かる授業の変化
・英語力・教室英語・評価・ICT・資格の、学び直したい5つの方法
・部活動や校務で忙しい英語教員でも続けられる、4か月の行動プラン
・資格を目的にしない・1単元で試すなど、失敗しないための注意点
・英語力と指導力を同時に伸ばせる、教え方そのものを英語で学ぶ方法

英語教員のリスキリングは、授業で試せる量に絞れば働きながら続けられる

「授業は英語で」「話す活動を増やして」「ICTも活用して」。英語の授業に求められることが増え、学び直しの必要を感じている先生は少なくないでしょう。先に結論を伝えると、すべてを一度に学び直す必要はありません。ここでは、リスキリングの意味と、学び直しの中心になる力を整理します。
英語教員のリスキリングとは、変わった授業に合わせて学び直すこと

リスキリングとは、仕事の変化に合わせて、新しく必要になった知識や技能を学び直すことです。英語教員にとっての変化は、授業の進め方そのもの。学習指導要領の改訂で、英語で授業を進め、生徒が実際に英語を使う活動を中心にすることが求められるようになりました。
つまり英語教員のリスキリングは、まったく新しい分野を学ぶことではありません。これまでの指導経験を土台に、英語で授業を進める力や、話す・書く活動を評価する力など、足りない部分を補っていく学び直しです。経験がある先生ほど、学んだことを授業ですぐに試せるでしょう。
学び直しの中心は、英語で進める授業と5つの領域の指導
![学び直しの中心は二つ。英語で授業を進める。指示や説明、やり取りを、生徒が理解できる英語に言い換えます。。五つの領域を指導・評価する。聞く・読む・話す[やり取り]・話す[発表]・書く活動を組み立てます。。ICTは学びを支える道具。活動と評価の目的に合わせて活用しましょう。](https://global-teachers-school.com/wp/wp-content/uploads/2026/10/04-classroom-english-and-five-language-domains-infographic.jpg)
学び直す内容は多く見えますが、中心は2つにまとめられます。1つは、英語で授業を進める力。指示や説明、生徒とのやり取りを英語で行うには、英語力そのものに加えて、生徒の理解に合わせて言い換える技術が必要です。
もう1つは、聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り]、話すこと[発表]、書くことの5つの領域を、活動と評価の両面で指導する力です。ICTはこの2つを支える道具として位置づけると、何から学ぶべきかが整理しやすくなるでしょう。どちらも、英語力だけでは身につきません。
英語で教え方を学べば、英語力と指導力を同時に伸ばせる

忙しい先生が学び直しを続けるためには、1つの学びで2つの力を伸ばす工夫が欠かせません。おすすめは、教え方そのものを英語で学ぶ方法です。教育理論や授業の組み立て方、評価のしかたを英語で読み、英語で話し合い、英語で模擬授業をすれば、英語力と指導力を同時に鍛えられます。
英語で学ぶ経験は、生徒の立場を理解することにもつながります。英語で説明を聞き、分からないことを英語で質問する体験は、英語で授業を受ける生徒が何に困るのかを知る手がかりになるはずです。授業で使える表現も、学びながら自然に増えていきます。
学び直しを考える英語教員によくある悩み

学び直しの必要を感じていても、何から手を付ければよいのか分からず、足踏みしている先生は多いものです。ここでは、英語教員からよく聞かれる悩みを4つに分けて整理します。自分に近いものがないか確かめてみてください。
「授業は英語で」と言われても、自分の英語力に自信がない

もっとも多いのは、英語で授業を進めることへの不安です。「英語で説明すると生徒が置いていかれる」「とっさに英語が出てこない」と感じ、結局は日本語中心に戻ってしまう先生もいるでしょう。文部科学省の令和7年度「英語教育実施状況調査」では、高校で教師が発話の半分以上を英語で行っている割合は全体の36.9%でした。
ただ、英語で授業を進めるのに、ネイティブのような流ちょうさは必要ありません。指示や問いかけ、ほめ言葉など、授業でくり返し使う表現を決めておくだけでも、英語で進められる時間は少しずつ増やせます。
話す・書く活動を増やしたいが、評価のしかたが分からない

話す活動や書く活動を増やそうとすると、次にぶつかるのが評価の悩みです。スピーチやスキットをどう点数にするのか、生徒が書いた英文の誤りをどこまで直すのか。基準があいまいなままだと、評価に時間がかかるうえ、生徒にも何を目指せばよいかが伝わりません。
背景には、話す力や書く力を評価する方法を、これまで詳しく学ぶ機会が限られていたこともあるでしょう。文法や読解のテストとは評価の考え方が違うため、新しく学び直す価値が大きい分野です。評価の見通しが立てば、活動を増やすことへのためらいも小さくなります。
ICTを使った授業に、何から取り組めばよいか分からない

1人1台の端末が配られ、英語の授業でもICTを使う場面が増えています。けれども、機能が多すぎて「何のために使うのか」が見えないまま、操作の説明に時間を取られてしまうという声も聞かれます。道具が先に立つと、授業のねらいがぼやけてしまうものです。
英語の授業でICTが役立つのは、生徒が話したり書いたりする量を増やしたり、その記録を残して振り返ったりする場面です。目的から逆算して使い方を選べば、新しい機能を一つずつ覚えていく必要はありません。録音を聞き直すことで、生徒も成長を実感しやすくなります。
部活動や校務で忙しく、学ぶ時間が取れない

学び直したい気持ちはあっても、授業の準備に部活動、校務、保護者対応と、平日はほとんど余裕がない先生も多いでしょう。研修に参加するにも、長期休業中まで待たなければならないことがあります。時間の壁こそ、多くの先生にとって最大の悩みかもしれません。
時間が取れないときは、学び方の形を変えることを考えます。決まった時間に集まる講座だけでなく、録画で後から視聴できるオンライン講座や、通勤中にできる英語の音声学習など、すき間時間を使える方法を選べば、学び直しは止めずに続けられます。
英語教員に学び直しが求められる3つの理由

学び直しが必要だと感じるのは、個人の努力不足のせいではありません。英語の授業に求められることそのものが、ここ数年で大きく変わってきたためです。その背景を、文部科学省の資料をもとに3つの理由に分けて確かめていきます。
【理由1】 学習指導要領で、授業は英語で行うことが基本になった

文部科学省の「平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)」のうち、中学校と高等学校の学習指導要領は、どちらも英語の授業について「授業は英語で行うことを基本とする」と定めています。生徒が英語に触れる機会を増やし、授業を実際のコミュニケーションの場面にするためです。
あわせて、生徒の理解の程度に応じた英語を用いることも示されています。求められているのは、難しい英語を話し続けることではなく、生徒が分かる英語で授業を組み立てる力。その力を学び直すことが、リスキリングの出発点になります。
【理由2】 5つの領域を総合的に育てる授業が求められている
![五つの領域を総合的に育てる。聞くこと・読むこと。話すこと[やり取り]。話すこと[発表]・書くこと。話す力は、即興で伝え合う力と、考えをまとめて発表する力に分かれます。。生徒が英語を使う活動を中心に、活動の設計と成果を見取る評価を、合わせて学び直しましょう。](https://global-teachers-school.com/wp/wp-content/uploads/2026/10/13-five-integrated-language-learning-domains-infographic.jpg)
中学校の学習指導要領は、英語の目標を「聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り]、話すこと[発表]、書くこと」の5つの領域別に設定しています。話すことが「やり取り」と「発表」に分かれ、即興で伝え合う力まで求められている点が大きな変化です。高校の英語コミュニケーションも、5つの領域を総合的に扱う科目です。
5つの領域を育てるには、説明中心ではなく、生徒が英語を使う言語活動を授業の中心に置く必要があります。活動の設計と、その成果を見取る評価の両方を学び直すことが近道でしょう。生徒が主体的に学ぶ授業の進め方は、関連記事でも紹介しています。
▶︎関連記事:アクティブラーニング指導法研修とは?授業で使える進め方と実践例はこちら
【理由3】 教師の英語力や英語の使用、ICT活用が生徒の英語力と関係している

令和7年度の英語教育実施状況調査では、高校について、教師の英語力や英語の使用、ALTの授業内外の活動、ICT機器の活用が、生徒の英語力と正の相関にあると分析されています。教師が英語を使い、ICTで発話や交流の機会を増やしている学校ほど、生徒の英語力も高い傾向が見られるということです。
相関は原因と結果を直接示すものではありませんが、教師の学び直しが生徒の学びと無関係ではないことは読み取れるでしょう。英語力と授業の進め方の両面を伸ばすことには、十分な意味があります。
英語教員のリスキリングで学び直したい5つの方法

理由が分かったところで、具体的に何をどう学び直せばよいかを見ていきます。英語力、英語で進める授業、評価、ICT、体系的な学びの5つに分けて紹介するので、自分の悩みに近いものから始めてください。
【方法1】 英語力を、CEFR B2を目安に伸ばす

最初の土台は、教師自身の英語力です。国は英語担当教師の英語力の目安としてCEFR B2レベル(英検準1級程度)を使っており、令和7年度の調査では、B2相当以上を取得している教師は中学校で58.5%、高等学校で84.4%でした。
目安に届いていない場合は、試験を目標に学習を続けるのが分かりやすい方法です。英語で授業を進めることを考えるなら、読む・聞く力だけでなく、話す・書く力も測る試験を選ぶとよいでしょう。毎日少しずつでも英語を話す時間をつくると、教室での英語も出やすくなります。
【方法2】 英語で授業を進めるための、教室英語と教授法を学ぶ

英語で授業を進めるには、授業の場面ごとに使う英語を準備しておくのが近道です。始まりのあいさつ、活動の指示、ペア活動の説明、ほめ言葉、まとめなど、くり返し使う表現を場面ごとに整理しておくと、とっさに英語が出てこない不安は小さくなります。
あわせて英語教授法を学べば、授業の組み立て方そのものを見直すきっかけになるでしょう。たとえばCambridge Englishの「TKT」は、授業の計画や進め方などをモジュールごとに問う試験で、小学校から大人までを教える教師を対象にしています。
【方法3】 話すこと・書くことの評価を、ルーブリックで整理する

話す活動や書く活動の評価に悩んでいるなら、ルーブリックを使った評価を学び直すと見通しが立ちます。ルーブリックとは、評価の観点と到達の段階を表にまとめた基準のことです。内容や構成、発音、やり取りの適切さといった観点ごとに、どの段階なら何ができているのかを先に決めておきます。
基準を活動の前に生徒と共有すれば、生徒は何を目指せばよいかが分かり、教師も短い時間で一貫した評価をつけやすくなります。評価の考え方は、教師向けの研修や教育・研修の資格の講座で体系的に学べる分野です。
【方法4】 ICTを、発話の録音ややり取りなど目的のある使い方から試す

ICTの学び直しは、新しいツールを次々に覚えることではありません。まずは授業のねらいを決め、それに合う使い方を1つ選んで試すことから始めましょう。たとえば、ペアの会話を録音して聞き直す、他校の生徒やALTとオンラインで話す、といった使い方です。
同じ調査では、高校でICT機器を使った文字でのやり取りやオンライン会話などが、生徒の英語力と正の相関にあることも示されています。一度に多くを取り入れず、1つの使い方を単元を通して続けると、生徒の変化も見えやすくなります。
【方法5】 教育理論と教え方を体系的に学べる研修や資格に挑戦する

自己流の工夫に限界を感じたら、研修や資格の講座で体系的に学び直す方法があります。教育委員会や教育センターの研修に加えて、英語教授法の資格や、教育理論と評価を学ぶ教育・研修の資格も選択肢です。英語教師向けの国際資格の比較は、関連記事で詳しく紹介しています。
▶︎関連記事:英語教師向け国際資格の比較(TESOL・CELTA・NOCN)はこちら
英語で教育理論を学べる資格の一つが、NOCNの「NOCN Level 3 Award in Education and Training」(AET)です。教える役割と責任、インクルーシブな教え方、評価のしかたを学ぶ内容で、総学習時間(TQT)は120時間とされています。
働きながら進める、英語教員の学び直しの行動プラン

学ぶ分野が決まったら、無理なく続けられる計画に落とし込みます。ここでは、学期中でも進められる4か月の行動プランを紹介します。予定どおりに進める必要はないので、学校の行事や部活動の予定に合わせて調整してください。
【1か月目】 自分の英語力と授業を振り返り、学ぶ分野を1つに決める

最初の1か月は、学び直しの方向を決める期間です。自分の英語力を最新の試験のスコアで確かめ、授業を1回録画して見直してみましょう。英語で話している時間、生徒が英語を使っている時間、話す・書く活動の回数を数えると、どこを伸ばすべきかが具体的に見えてきます。
そのうえで、英語力、英語で進める授業、評価、ICTのうち、学ぶ分野を1つに絞ります。いくつも同時に始めると、どれも中途半端になってしまいがちです。最も困っている悩みに直結する分野を選ぶと、早く手応えを得やすいでしょう。
【2か月目から3か月目】 毎日の英語学習と、授業での小さな実践を続ける

2か月目からは、決めた分野の学習と、授業での小さな実践を並行させます。英語力を伸ばすなら通勤中の音声学習や週末の会話練習、英語で授業を進めるなら毎週1つずつ教室英語を増やす、といった具合です。大きな改革より、毎週続けられる小さな変化を重ねましょう。
実践した後は、生徒の反応と自分の手応えを短く記録しておきます。うまくいかなかった点こそ、次の工夫の材料になるもの。2か月続ければ、授業の中で英語を使う時間や、生徒が話す量の変化を、自分でもはっきり実感できるはずです。
【4か月目以降】 研修や資格の講座で、体系的に学び直す

実践を3か月続けると、独学では埋めにくい課題が見えてきます。そこからは、教育委員会や教育センターの研修、英語教育の団体が開く研修会、教授法や教育・研修の資格の講座などで、体系的に学び直す段階です。
講座を選ぶときは、勤務と両立できる時間帯か、録画で復習できるか、模擬授業や課題に対するフィードバックがあるかを確かめましょう。英語で学べる講座を選べば、英語力の学び直しも同時に進められます。学んだ内容を授業ですぐに試せるかどうかも、講座を選ぶうえで大切な基準です。教員向けの研修プログラムの種類と選び方は、関連記事にまとめています。
▶︎関連記事:教員向けグローバル教育研修プログラムの選び方はこちら
セルフチェックと無料相談で、自分に合う学び方を確かめる

どの分野から学び直すべきか迷うときは、セルフチェックで現状を見える化してみましょう。英語力の段階、授業で英語を話している時間の割合、話す・書く活動の頻度、評価の基準の有無、ICTの使い方の5項目を3段階で振り返るだけでも、優先順位が見えてきます。
それでも判断がつかないときは、研修や講座の無料説明会、個別相談を利用するのも一つの方法です。自分の英語力で講座についていけるか、勤務と両立できるかは、直接聞いてみると安心でしょう。セルフチェックの結果を持って相談すれば、話も具体的になります。
英語教員のリスキリングで失敗しないための注意点

学び直しは、続けられてこそ意味があります。せっかく始めても、目的を見失ったり、負担が大きくなりすぎたりすると長続きしません。最後に、よくある落とし穴とその避け方を確かめておきましょう。
資格を取ること自体を目的にしない

学び直しを始めると、資格の取得がいつの間にか目的になってしまうことがあります。けれども英語教員にとってのゴールは、生徒が英語を使える授業をつくることです。資格は、そのための知識や技能を体系的に学ぶ手段の一つにすぎません。
資格の講座を選ぶときも、取得のしやすさより、学んだことを授業でどう使えるかを基準にしましょう。資格名を増やすことより、生徒の発話や作文がどう変わったかのほうが、学び直しの成果をはっきり示してくれるでしょう。課題や模擬授業で自分の授業を見直せる講座なら、成果が教室に直接返ってきます。
一度に全部を変えようとせず、1つの単元で試す

研修で学んだことを、次の日からすべての授業で一度に取り入れようとすると、準備の負担が大きくなり、続かなくなりがちです。生徒にとっても、急に授業の進め方が変わると、戸惑いや混乱の原因になります。
おすすめは、1つの単元で1つの工夫を試す方法です。この単元では教室英語を増やし、次の単元ではルーブリックを使う、というように順番に取り入れれば、準備の負担を抑えながら効果を一つずつ確かめられます。うまくいった工夫だけを残していけば、授業は少しずつ着実に変わっていくでしょう。
学んだことは研修の記録として残し、校内で共有する

公立学校の教員については、2023年4月から、研修の受講などの記録を任命権者が作り、校長などがそれを活用して対話をしながら研修を勧める仕組みが始まっています。文部科学省の「研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関するガイドライン」では、教師が自主的に参加する研修も、任命権者が必要と認めれば記録の対象になり得るとしています。
学んだことは記録に残して面談で伝え、校内研修などで同僚と共有しましょう。一人の学び直しが、学校全体の授業改善につながることもあるのです。記録の扱いは教育委員会によって違うため、勤務先で確かめてください。
海外の資格で、日本の教員免許状の種類が増えるわけではない

英語教授法の資格や英国の教育・研修の資格は、教え方の知識や技能を学んだことを示すものです。日本の教員免許状とは別のもので、取得しても免許状の種類が増えたり、担当できる学校の種類や教科が広がったりするわけではありません。
それでも、こうした資格で学ぶ価値がなくなるわけではありません。授業の組み立て方や評価の考え方を英語で学び直す経験は、日々の授業や生徒への説明に、直接活かせます。資格の位置づけを正しく理解したうえで、何を学びたいのかに合わせて資格を選ぶことが大切です。
Global Teachers Schoolで、英語力と授業力を同時に学び直す

完全オンラインでイギリスの教育者資格の取得を目指せるGlobal Teachers School(GTS)は、現役の教員をはじめ、人に教える立場の19歳以上を対象にしたスクールです。英語力と授業力を同時に学び直したい英語教員に向けて、GTSでの学び方を紹介します。
英語で教育理論と教え方を学ぶNOCN Level 3 AETを、最短4ヶ月で目指す

GTSの教育スキル専門能力開発コースでは、NOCN Level 3 AETの取得を、オンラインで最短4ヶ月で目指せます。授業は英国からのライブ授業で、すべて英語。役割と責任、インクルーシブな教え方、評価の3つの単元を、レポートと1時間のマイクロティーチングで学びます。
ライブ授業は2週間に1回、平日の夜に行われ、録画で復習できるため、部活動や校務で参加できない週があっても追いつけます。AETは日本の教員免許状ではありません。教員として働きながら受講し、学んだ指導技術をすぐ授業に取り入れたY.K.様(37歳)の声も参考にしてください。
英語力に不安があれば、英語力育成コースから始められる

AETのコースは授業も課題も英語のため、CEFR B1以上(英検2級程度)の英語力が目安です。GTSでは入学前のアセスメントテストで英語力をCEFRで判定し、届いていない場合は英語力育成コースから始められます。
英語で授業を進める自信をつけたい先生は、話す力を伸ばす段階から順に進むこともできるでしょう。英語力と授業力を、自分にとって無理のない順番で積み上げられるのがGTSの学習ルートです。英語力育成コースには、英語初級者向けのスタートアップEnglishや、レベル別に学ぶCEFRコースがあります。
まずは無料の個別相談か学校説明会で、学び直しの計画を立てる

AETのコースに進むか、英語力育成コースから始めるかは、一人では判断しにくいものです。GTSの無料個別相談(オンライン・60分)なら、英語力や授業での悩み、学習に使える時間をもとに、1対1で合うコースを考えられます。全体像を先に知りたい人には、オンライン学校説明会がおすすめです。
説明会では資格の概要や学費、英語力診断の流れを紹介し、参加特典としてキャリアプランコンサルティングを1回無料で受けられます。ライブ授業は録画で復習できるので、学期中でも無理なく続けられるかを相談で確かめてみてください。
【まとめ】 英語教員のリスキリングは、英語で教え方を学ぶことから始めると効率がよい

英語教員のリスキリングは、変わった授業に合わせて足りない力を学び直すことです。学習指導要領で授業は英語で行うことが基本になり、5つの領域を総合的に育てる授業やICTの活用も求められています。学び直したいのは、英語力、英語で授業を進める力、話す・書く活動の評価、ICTの使い方、そして体系的な教育理論の5つです。
働きながら続けるには、1か月目に学ぶ分野を1つに絞り、授業で小さな実践を重ね、4か月目以降に研修や資格の講座で体系的に学ぶ流れが現実的でしょう。教え方を英語で学べば、英語力と指導力を同時に伸ばせます。迷ったら、無料の説明会や個別相談で自分に合う学び方を確かめてください。
よくある質問
英語教員が学び直すべきことは、何から始めればいいですか?
まずは自分の授業を1回録画して見直し、英語で話している時間や話す・書く活動の回数を確かめることから始めましょう。そのうえで、英語力、英語で授業を進める力、評価、ICTのうち、最も困っている分野を1つに絞ります。いくつも同時に始めるより、1つの分野で授業での小さな実践を続けたほうが成果が見えやすくなります。
詳しくは「【1か月目】 自分の英語力と授業を振り返り、学ぶ分野を1つに決める」をご覧ください。
英語教員に求められる英語力の目安は、どれくらいですか?
国は英語担当教師の英語力の目安としてCEFR B2レベル(英検準1級程度)を使っています。令和7年度の文部科学省の調査では、B2相当以上を取得している英語担当教師は中学校で58.5%、高等学校で84.4%でした。目安に届いていない場合は、話す力や書く力も測る試験を目標にすると、授業での英語にも生かしやすくなります。
詳しくは「【方法1】 英語力を、CEFR B2を目安に伸ばす」をご覧ください。
働きながら、学び直しの時間はどう確保すればいいですか?
決まった時間に集まる講座だけにこだわらず、すき間時間を使える学び方を選ぶのが現実的です。通勤中の音声学習や週末の短い会話練習、録画で後から視聴できるオンライン講座なら、部活動や校務で忙しい時期も止めずに続けられます。研修に参加するなら、長期休業中の講座を計画に組み込むのも一つの方法です。
詳しくは「部活動や校務で忙しく、学ぶ時間が取れない」をご覧ください。
英語力と指導力を同時に伸ばせる研修や資格はありますか?
教え方そのものを英語で学ぶ研修や資格を選べば、英語力と指導力を同時に伸ばせます。たとえば英語教授法のTKTや、教育理論と評価を学ぶ英国のNOCN Level 3 AETなどです。英語で講義を聞き、英語で課題を書き、英語で模擬授業をする経験は、英語で授業を進める力にも直結します。
詳しくは「英語で教え方を学べば、英語力と指導力を同時に伸ばせる」をご覧ください。
自分で受けた研修も、研修の記録に残せますか?
公立学校の教員の場合、教師が自主的に参加する研修も、任命権者が必要と認めれば記録の対象になり得るとされています。扱いは教育委員会によって異なるため、勤務先の教育委員会や管理職に確かめてみてください。なお、文部科学省のガイドラインでは、研修の量そのものが人事評価に直接反映されるものではないとされています。
詳しくは「学んだことは研修の記録として残し、校内で共有する」をご覧ください。
英語教授法の資格を取ると、教員免許の種類は増えますか?
増えません。英語教授法の資格や英国の教育・研修資格は、教え方の知識や技能を学んだことを示すもので、日本の教員免許状とは別のものです。取得しても免許状の種類や担当できる学校の種類が広がるわけではありません。ただし、学んだ授業設計や評価の考え方は、日々の授業に直接活かせます。
詳しくは「海外の資格で、日本の教員免許状の種類が増えるわけではない」をご覧ください。
出典
この記事で紹介した制度・調査・資格の情報は、次の資料に基づいています。
- 文部科学省「平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)」
- 文部科学省 令和7年度「英語教育実施状況調査」(2026年6月公表)
- 文部科学省「研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関するガイドライン」(令和4年8月、令和5年3月一部修正)
- Cambridge English「TKT (Teaching Knowledge Test)」
- NOCN「NOCN Level 3 Award in Education and Training」(Qualification Number 601/0619/0)
| この記事で示した内容 | 該当ページ |
| 中学校・高校とも「授業は英語で行うことを基本とする」「生徒の理解の程度に応じた英語を用いる」 | 中学校学習指導要領 PDF 153ページ(外国語 第3の1⑴エ)/高等学校学習指導要領 PDF 181ページ(外国語 第3款の1⑹) |
| 英語の目標を、聞くこと・読むこと・話すこと[やり取り]・話すこと[発表]・書くことの5つの領域別に設定 | 中学校学習指導要領 PDF 146ページ(外国語 第2の1) |
| CEFR B2レベル相当以上を取得している英語担当教師の割合は中学校58.5%、高等学校84.4%(令和7年度。特別支援学校を含む)。B2レベル=英検準1級程度 | 令和7年度「英語教育実施状況調査」概要 p.8 |
| 高校で教師が発話の半分以上を英語で行っている割合は全体の36.9%。英語コミュニケーションは5領域を総合的に扱う科目群 | 令和7年度「英語教育実施状況調査」概要 p.11 |
| 高校で教師の英語力・英語使用、ALTの授業内外の活動、ICT活用(文字でのやり取り・オンライン会話など)が生徒の英語力と正の相関 | 令和7年度「英語教育実施状況調査」概要 p.16 |
| 研修履歴の記録と対話に基づく受講奨励は令和5年4月1日施行。教師が自主的に参加する研修等も任命権者が必要と認めるものに含まれ得る。研修量の多寡そのものは人事評価に直接反映されない | 受講奨励に関するガイドライン PDF 3・12〜13・17ページ |
| TKTはモジュール制。授業の計画などを問い、小学校・中学校・高校・大人を教える教師が対象 | Cambridge English「TKT」 |
| NOCN Level 3 AETは TQT 120時間。役割・責任、インクルーシブな教え方、評価を扱う | NOCN「Level 3 Award in Education and Training」 |